ETC平日朝夕割引は平成26年4月1日から始まったETC割引制度です。
料金所を朝6時~9時の間または夕方17時~20時の間に、ETCを利用して料金所通過すると、ETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)が付与されるサービスです。
毎日の通勤などにご利用になる方にオトクな制度ですね。
その場で、すぐに割引されるわけではないので、割引制度というよりは、
後日、還元を受けることができる制度と解釈したほうがいいかもしれません。
割引名称に”(地方部)”と記されていますが、対象時間帯に混雑する東京近郊、大阪近郊は割引の適用から除外されているんです。残念ですが、致し方ないと言ったところでしょうか。その他にも、特定の区間では、割引の適用方法が異なっているところもあります。
適用条件
- ETCマイレージサービスを利用していること。(参考: ETCマイレージサービス)
- ETC通行で、料金所を朝6時~9時の間または夕方17時~20時の間に通過すること。
入口でも出口でも構いません。 - 朝・夕の時間帯それぞれ最初の1回。
- 土・日・祝日は適用外です。
平成26年7月1日より、事業者向けのETCコーポレートカードでの通行でも、平日朝夕割引の対象になりました。この場合、割引分の還元はマイレージではなく、請求金額から割引されます。尚、ETCコーポレートカード上に表示された車両番号を有する車両で通行することが適用条件に加えられます。
割引(還元)
1ヶ月を通じて、その月の通行回数次第で、還元率が変わってきます。
- 1ヶ月の利用回数が5回に達しなかった場合は、還元されません。適用外です。
- 5回から9回まで、通行料金のうち最大100km相当分を約30%分還元
- 10回以上で、通行料金のうち最大100km相当分を約50%分還元
この回数とは、各月の1日から末日までに通行した回数で、計算されます。
例えば、6月に3回だけ、適用時間帯に対象区間を通行した場合には、割引は適用されません。8回通行していたら30%分還元、15回なら50%分還元。このように計算されます。
ETC通常料金が1,570円の場合。(100km以内)
- 同区間[ETC通常料金1,570円]を、適用時間帯に7回通行した場合。
1,570円 x (1-0.3) = 1,099 → 10円単位で四捨五入 → 1,100円
1,570円 – 1,100円 = 1回あたりの還元額は470円
470円 x 8回 = 3,760円…3,290円分が還元される。
- 同区間[ETC通常料金1,570円]を、適用時間帯に15回通行した場合。
1,570円 x (1-0.5) = 785 → 10円単位で四捨五入 → 790円
1,570円 – 790円 = 1回あたりの還元額は780円
780円 x 15回 = 11,700円…11,700円分が還元される。
ちなみに、還元額は、翌月20日にETCマイレージサービスに付与されます。例えば、6月通行分の還元は7月20日に受けることになります。ETCマイレージサービスの還元額で走行した分についても、平日朝夕割引の対象になります。
対象区間
NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路
条件付き・対象外など
- 札樽道、道央道、東京外環道の均一制区間は、同一時間帯の複数の走行を一連として1回の走行とみなされて、すべて平日朝夕割引の対象です。
- 同一時間帯で、ICで乗り継ぐ走行は、一連で1回の走行としてみなされる道路もあります。
- 割引対象外
- 東京近郊
東北道(川口JCT~加須) / 常磐道(三郷~谷田部) / 関越道(練馬~東松山) / 東関東道(湾岸市川~成田) / 新空港道、東京外環道 / 東名高速(東京~厚木) / 中央道(高井戸~八王子) / 京葉道路 / 第三京浜道路 / 横浜新道 / 横浜横須賀道路 / 圏央道(茅ヶ崎JCT ~寒川北 / 海老名JCT~相模原愛川 / 高尾山~桶川北本 [高尾山IC~相模原愛川IC 6月28日開通予定] / 白岡菖蒲~久喜白岡JCT ) / 新湘南バイパス - アクアライン割引を適用する走行は平日朝夕割引の対象外です。
重複して適用されません。 - 大阪近郊
名神高速(大津~西宮) / 中国道(中国吹田~西宮北) / 近畿道(吹田~松原) / 阪和道(松原~岸和田和泉) / 西名阪道(天理~松原) / 京滋バイパス(瀬田東~久御山淀) / 第二京阪道路(巨椋池~門真JCT) / 南阪奈道路 / 八木山バイパス / 関門トンネル
- 東京近郊